初めての北アルプス・穂高連峰縦走、94年8月上旬
北アルプスの重鎮、奥穂高岳
登ったのは94年8月上旬。このページ(初版)を作ったのは11年後の '05年10月で、改訂第2版は'11年2月24日です。 この時のコース: 上高地~横尾~涸沢(ヒュッテ泊)~北穂~涸沢岳~ 穂高岳山荘~奥穂~前穂~岳沢~上高地 前夜、大阪を出た夜行バス「アルピコ信州さわやか号」が、いよいよ上高地ターミナルに着きます。 東京からの連れと待ち合わせ、出発準備をしたバスターミナル。 (なお、この記事では殆どの画像はクリックで拡大表示しますが、右のような小さな画像は拡大しません) 上高地を出て凡そ1時間、 明神・奥宮。 これまでは、大台ケ原、大山、富士山、旭岳など登っていましたが、運動靴や普段のシャツでいわゆる登山と言う意識は薄く、 さすがに多少の準備・装備をして歩き始めると、胸はワクワク、当時12kg程あったザックもそれ程負担には感じませんでした。 徳澤方面への道すがら、いつも清楚な梓川。 横尾手前での屏風岩。 この屏風岩・周辺を歩くパノラマ新道コースを翌年晩秋、家内と下りながら歩き、素晴らしい景色を堪能しました。 横尾でお昼になり、横尾橋の下、少し上流の河原で、友人が持って来てくれたスパゲティをゆでる・・・、 これがナカナカおいしいのです。 横尾をスタートしていよいよ山道を登り始めますが、しばらくは気持ちの良い道です。 涸沢ヒュッテまでのほぼ中間地点である本谷橋周辺で、小休憩。 そこから更に登り進みますが、傾斜は徐々にきつくなります。又、足元のごろごろした大きめの石は歩きづらい。 息が多少荒くなり始めた頃、前方にヒュッテが! 今晩の宿泊予定地が視界に入ってきました。 しかし、ここからの登りが意外に、更にキツクなってきます。 そして、やっと涸沢ヒュッテの建物の下へ・・・。 フー、・・・。 テント場と向かいの涸沢小屋を望む展望ヒュッテは登山客で賑わう。 さて、ここからは2日目の記録: 涸沢ヒュッテを後にして、涸沢小屋を横に見て、北穂高岳へ。 ここからが今回の登山記録の核心部分となります。 小屋横の分岐点を南陵へと取り付きます。 いよいよ・・・です。 ザイテングラートを左下に眺めながら、南陵を登り進みます。 手を着いて登らないと一寸ヤバいと思える鎖場。・・・マアそれ程でもないですが・・・。 南陵中程で後ろを振り返ると、富士山が・・・。 ラッキー! フーフー言いながら、着きました、北穂高小屋! ここまで来れば、この先は危険さは増えるモノの、スタミナは大丈夫! 取り敢えずは北穂高岳の山頂を踏んで、・・・。 これから次は、涸沢岳を目指しますが、危険、怖い、そんな場所の連続です。 大キレット、底のガスの中から登山者が湧き出てくる感じ。 この画像はほぼ真下を向いています・・・。 ガスが湧き出てきて、見通しが効かず、気持ちワル! 危険! 足元が崩れ落ちそう、危険! えー? こんな所を上がって行くの? ヤバッ、 そして又下って、 危険! 怖い! やばい! ここまでのコースは、日本でも有数の危険なコースとの事です。 やっと有数な危険個所を過ぎて、涸沢カールを俯瞰できる所で、ヤレヤレの一服。 そうこうしながら無事、涸沢岳・山頂を踏む。 大喜びの登山者。 涸沢岳を下り始めて程なく、穂高岳山荘が見えてきました。 今夜の宿です。 山荘のテラス こちらは白出乗越 岐阜県側へ鋭く切れ落ちる谷。 ほぼ真下を向いている! そして、ここからが3日目: 小屋の窓から望む最高のご来光。 きれいです。 素晴らしいです。 私のパソコンのデスクトップを飾ってくれています。 手前に黒く見えるのが常念岳。 山荘からいよいよ奥穂高岳・山頂を目指しますが、最初に登らねばならない2つの鉄梯子。 3点確保をしっかりして、足を踏み外さなければ大丈夫、危険ではありません。 登り進むにつれ、山荘がどんどん小さくなります。 堂々とした傘ヶ岳、 そして、ジャンダルム。 振り返ると、 左から 槍ヶ岳 (大喰岳は槍の直ぐ下・左) 中岳 南岳、 そして昨日登った北穂高岳の平らな山頂。 素晴らしい光景です。 そして、山頂も間近。 山頂には、大きなケルンがあり、登山者は周辺では、充足感に満ちた何とも言えない喜びの表情 (私も)。 山頂から眺める槍ヶ岳、北穂、涸沢岳 さて、名残惜しくもこの山頂とはお別れ、下りはあっという間に歩き進みます。 これからいわゆる穂高の吊尾根を経由して、前穂高岳へ。 上高地から見る穂高岳の吊尾根は、優美な曲線を描いていますが、これも歩み進んで行くと、 (前方左が前穂、右が明神) 登山道はかなり厳しい岩道。 浮石に気を付け、石につまずかないよう細心の注意が必要です。 前穂の取り付き地点、 紀美子平。 この登山道を開発した方が、作業中、幼少の娘さんをここら辺で遊ばせていた、という所、 その娘さんが「紀美子」さんだったそうです。 前穂に一登り、 我らがリーダーの雄姿、 後ろに槍ヶ岳。 横尾のスパゲティが旨かった・・・。 そしてこれから目指す上高地。 梓川の流れ。 岳沢ヒュッテ ここまでの下りは傾斜もきつく、膝がおかしくなりそうでした。岳沢から上高地までの標高差はそれほどなく、後は楽々・・・なような気がしますが、これがそうもいきません。 上高地での登山道 まだ?まだ?といった感じで、ヤットコサの上高地・到着でした。 どこの山でも下りの道は結構ダラダラとした、長くて遠い道のりです。 今降りてきた岳沢、ガスが湧いてきた穂高を見返る。 河童橋 やっと上高地に到着。 そりゃーもう、達成感に包まれ「満足」の一言。 10日ほど前に開店していた五千尺ロッジに比較的安い料金で宿泊する事が出来、今回の穂高縦走の疲れを癒しました。 私の人生で最高ともいえる、充実した5日間になりました。
by kifkaf
| 2001-01-01 08:37
| 北アルプス
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大阪府下・南部、
金剛東の住宅街周辺で 鳥撮りを楽しみながら、 人気の山々 をテーマにした山登り紀行、 紅葉や野鳥、朝夕の光景などを投稿しています。 (各画像はクリックで拡大) リンク↓ 人気の山々 ぶらり自然散歩 シゲやんの探鳥 杜と水の妖精館 気まぐれデジタルフォト マッシーの四季折々 osmtの近場野鳥 カワセミスナイパー しもちゃんの撮影日記 レストラン あんぽるたん 花と昆虫の写真館 みどりを求めて 河内のおっさん カテゴリ
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