北アルプス・表銀座コース、’04年9月
表銀座コース:燕~東鎌尾根から槍ヶ岳へ
今回の行程: 中房温泉から合戦尾根を登り、燕(つばくろ)岳まで、燕山(えんざん)荘泊。 そこから大天井(おてんしょ)岳・経由で西岳ヒュッテ(泊)。 ヒュッテから槍ヶ岳を目指し、槍ヶ岳山荘泊。 槍ヶ岳から槍沢経由で上高地へ(五千尺ロッジ泊) 前夜大阪を発ったバスは、午前4時過ぎには穂高神社まえのバス停に到着。 もう?ハヤッ! 真っ暗闇の中、準備をどうしよか?眠い目を擦りながら、ウロウロ・・・。 バスはまだないので、タクシーで目指す中房温泉。 取り敢えず軽く食事を取って出発準備。 上空05:20a.m. 05:37 a.m.登山口を出発。 北アルプスの3大急登と言われる合戦尾根、 途中には4ヶ所の休憩ベンチがあり、その後、合戦小屋、燕山荘へと連なります。 第二ベンチには07:09a.m.着。 なお、画像は全てクリックで拡大(小画面表示はそのままです) 秋の風情は木の葉、木の実に。 登りはしんどいけれど、周囲はこの上なく気持ちがいい! 7:30a.m. 第3ベンチ、富士見のベンチを通って、 合戦小屋に到着。 9:48a.m. ここの名物はスイカ。 ユックリと歩を進め、 有明山(2、268m)と同じような高さになりました。 11:02a.m. この山は山頂が平らで、長野県を走っていると、よく目立ちます。 妙に形の良い木がありました。 枯れ木にまつわる緑の葉、枯れ木の姿など、人が手入れしてもそう簡単にはいかないでしょう。 高い山の中ではこんなのが意外に多く、後でもでてきます。 早朝、中房を出れば大天井での宿泊は充分可能ですが、今回の表銀座は、ツアー登山のように急げ急げでは山登りを楽しむ事が出来ない、とにかくユックリ歩こう、という事で計画。 そんな訳で、お昼過ぎにやっと燕山荘が。 燕山荘で昼食を取り一服して、燕岳へ。 どこの山でも午後はガスが湧き出てきますが、この時は、ガスの間に槍ヶ岳を望む事が出来ました。 3:26p.m. イルカ岩。 そして、ここからが2日目。快晴。 風景写真は朝夕がきれいに撮れるものですが、山の上ではそれが特に顕著です。 太陽が出てくる前の東の空。 4:46a.m. 三日月と明けの明星が濃い夜空に輝いていました。 そして地平線上には、10日前から噴火が始まった浅間山が噴煙を・・・。 そして日の出は、 こんなのは初めて見る日の出です。 太陽の向こうも暗いモヤ、・・・? さあ、今日のスタートです。 山荘前の 行き先・表示板。 07:12a.m. これから向かう、大天井岳。 歩き進むと程なく、 右手前から: 槍、大喰、中、南岳、 ちょっと凹んでいる所が大キレット で、その向こうに 北穂、涸沢、奥穂と続き、 吊り尾根の左側に前穂(左端) 槍・穂連峰の全てを まさに一望! 切り通し。 ここまでは快適な稜線歩きで、大天井への登り口。 小林喜作さんのレリーフがある。 10:19a.m. ここから歩き難い小石の道、時間はかかりませんが、一寸シンドイ。 大天荘手前で、燕山荘から歩いてきた道を眺める。 何とも言えない充足感。 一歩一歩の積み重ね。 燕山荘が運営、大天井岳山頂に位置する、大天荘。 11:27a.m. ここで昼食と休憩を取り、 今夜の宿泊予定のヒュッテ西岳へ向かう。 大天井ヒュッテを経由して、南下。 あれが西岳?と思いながら歩み進んで行きますが、この道が意外に長い、と言うか、意外に遠い! 2:11p.m. やっとこの標識が現われたのは、1時間50分あとの4時丁度。 やれやれ、という感じでしたが、 ここからヒュッテまでやはり表示通り、30分近くかかりました。 やっとやっと、ヒュッテに辿り着き、体を休める事に。 この山小屋はトイレが別棟、写真左下の建物。 夜中にトイレで起きた時は、外に出なければなりません。が、その時の上空は満天の星! これは感激モノです。 更にしかし、夜中の外はとっても寒い・・・一寸長居をするとガタガタ震えてきます。 どこの山小屋もトイレには大変な苦労。 最近(平成20年頃以降)でこそバイオトイレなどが普及していますが、以前は臭いに限らず、その処理には頭を痛めています。 これ→ 山小屋の名文句の悲鳴。 さて翌朝3日目、ここからが今回の本番。 6:42a.m. 少しガスが湧いていましたが山行きには全く支障のない天候。 山小屋の東側・眼前に見える安曇野の盟主、堂々の常念岳。 そして西側には ガスに煙る槍ヶ岳と、手前には水俣乗越が私達を待ち受けています。 6:45a.m. 今日はこのヒュッテから300mほど下り、その後、800mほど登り上がって、槍ヶ岳へ、と過酷かつ今回のメイン行程です。 急な傾斜を下り始めて間もなく、穂高・吊り尾根の全景が見えてきます。 左の平らな所が前穂高岳、右に奥穂高岳。当然の事ながら上高地からは逆に見えます。 そして、ここにも結構形の良い自然の樹木。 歩き進むにつれ、今日目指している槍ヶ岳が視界に入ってきます。 7:45a.m. この目標が見えるから歩きやすいのですが、なかなかタフなコースで、又、なかなか近づいてはくれません。 先程まで全景が見えていた吊り尾根は手前の山稜の向こうに隠れ、前穂高岳だけが残り見え、その左にはアンギラス(古い?)の背のような前穂前峰群、いわゆる北尾根と屏風岩が連なっています。 7:55a.m. そして、最低鞍部の水俣乗越を通り過ぎ、槍ヶ岳への登りに取り付きますが、ここからが言わば本番みたいなモノで、かなりハードな登りです。 しかし、結果的には素晴らしい眺めが私達を誘導してくれました。 ここは→ 3段ハシゴ。 この裏側を徐々に登りながら高度を上げてきた所が、この一番上。 そこで突然このはしごでオ・リ・ル・・・。 許して欲しいです、わなあ。 マアとにかく梯子を降りて又登り始める・・・。 その先は、傾斜が中途半端な丸太の階段、どこまでも続く感じ。 これって、立って歩くの?手を着いて歩くの? その後は、かぶり岩。 大きな岩が今にも倒れてきそうな・・・そんな直ぐ下を通り抜けて・・・、 早く行って! こんなのが倒れてきたらヒトタマリも無い。 ライチョウ平からヒュッテ大槍を抜け、やっと山荘(稜線の上)までの道を一望。 ここまで来れば・・・。 赤屋根の殺生ヒュッテを左下に見て槍ヶ岳山荘に無事到着! 宿泊予約をして荷物を置いて、早速穂先へ向かう。穂先の断崖登山路は手を着いて、3点確保を意識して進まないと、危険。各画像をクリックし てご覧ください。 山頂で喜びのパーティですが、 それまで快晴だった穂先の上空が、ガスに包まれ始め、360度の大パノラマを楽しむ事が出来ず。 翌日の下山は、雨がシトシトと降る生憎の雨模様。 横尾あたりで雨は上がり、青空がのぞき始めました。ウーーン。 横尾から徳澤へ。 そして徳澤から明神を通って、上高地へ。 雨の槍沢を下るのは結構足にコタエますが、無事上高地まできて西糸屋の景色のいい部屋に泊まりました。 ここからが、4日目: 4日目早朝4時頃起きて、真っ暗闇の中、ソーッとホテルの玄関ドアを開け、大正池と田代湿原方面へ行き、早朝の上高地を楽しんできました。 朝日が当たり始めた穂高の吊尾根。 何とも言えない清々しい気持ちになります。 こちらも朝日が当たる焼岳。 朝モヤが漂う大正池。 吊り尾根の西側部分の岩稜群をUP。 田代湿原。 そして再び、穂高・吊り尾根。 大正池から西糸屋に戻り、朝食を済ませ、大阪への帰途に着きましたが、 こちらが、西糸屋の窓から見た穂高・吊り尾根直下の岳沢です。 私が初めて穂高を登った1994年、下ってきた長ーいコースです。 真ん中の赤い屋根が岳沢ヒュッテで、後年、大きな雪崩で建物が崩壊、2、3年たってから、槍ヶ岳の会社が、岳沢小屋として再建、平成22年から営業を開始しています。
by kifkaf
| 2001-01-03 09:22
| 北アルプス
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金剛東の住宅街周辺で 鳥撮りを楽しみながら、 人気の山々 をテーマにした山登り紀行、 紅葉や野鳥、朝夕の光景などを投稿しています。 (各画像はクリックで拡大) リンク↓ 人気の山々 ぶらり自然散歩 シゲやんの探鳥 杜と水の妖精館 気まぐれデジタルフォト マッシーの四季折々 osmtの近場野鳥 カワセミスナイパー しもちゃんの撮影日記 レストラン あんぽるたん 花と昆虫の写真館 みどりを求めて 河内のおっさん カテゴリ
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